略式的なものではなく、結構厳粛に格式高く執り行った結納でした。本来結納とは婚約の証として新郎側が新婦側に金品を納める儀式で、ご媒酌人さんがその仲立ちをして両家を行き来するものなのですが、さすがにそこは端折って仲人さんは立てずに、ホテルにて介添さんに進行していただきました。 ↑の写真は結納セット、新郎側が新婦側に納める9品目です。ギフトショップ等で販売しています。縁起の良いとされているもの(カツオやスルメ)や結納金を新婦側に納め、新婦側は返礼として7品目納めます。 介添さんが司会進行を勤めてくれて、両家の父親が口上を述べ新郎が新婦へ指輪を渡し、その後固めの杯を交わします。 両家の家族とお互いの兄弟を招聘しての結納だったため普通の結納よりずっと厳かな雰囲気で、いやがおうにも身が引き締まりました。 その後は祝宴になり、乾杯し両家で和やかな食事会が始まりました。 僕は正直若い頃、そして今の彼女(今日からは婚約者)と結婚の話になるまでは、現代の風潮と全く同じで、面倒な儀式的形式的なことは略して実利的に合理的にやりたい、と思っていましたし、結婚は婚姻届を役所に提出すれば成立するもの、両家で色々揉めることなく当人同士が愛し合っていればそれで結婚は成り立つじゃん、と思っていました。 略式簡素化の現代の風潮そのままに。 実際に彼女と結婚の話になり、両家で結婚が具体化してくると、やれ跡目の問題や仕事の関係や時期の事や次から次へと問題が沸いて出て、解決したと思ったらまた新たな問題が。結納に関してもそうで、話が出てから会場の手配や予算や日にちや誰までを呼ぶか、些細な事でも当人同士の他に両家の家族が関わってくるだけに一筋縄ではいきません。 でも今思う事はそういった過程で僕と両親、僕と彼女、彼女とうちの両親、僕と彼女の両親、それぞれが意見を出し合ったり話し合いをしたりして、時にはぶつかり時には譲歩しあったりしながら、価値観の違うもの同士みんなが一つのも目標に向かって前進してゆく中で理解が生まれ親近感が沸きお互いが尊敬し合い認め合うような関係に成長しました。 結婚式もそうだと思うんですよね。お互いが色んな事決めなくちゃいけなくて、主張したり譲歩したりしながら計画を立て、両家の家族や親類に気を使って一つの大きな儀式を成功させるために二人協力し共同作業をしてゆく過程に理解と絆を深める意義があると思います。 すべては通過儀式というか、結婚はあくまでスタートであって結婚してから二人の共同生活が始まるんであって、そこからが本当に大変だと思うんです。今まで別の環境で生まれ育った二人の男女が一緒に生活するんですから。 だから結納やら結婚やらって事でもめてケンカになったりそこで挫折したり駄目になるようでは結婚生活がうまくいく訳ないよ、っていう試練というかテストというか。 面倒かもしれませんが儀式的形式的なことでも、その過程で両家の理解や親交はきっと深まり新しい絆がそこに生まれると思います。 若い頃はそんな事思いませんでしたが、今こうしてやってみると昔ながらの日本の文化の真意に触れられた気がしました。 乗り越える山は大きいほど登頂した喜びは大きい、まさにそれを痛感。 簡単に結婚し簡単に離婚してしまう現代ですが、古式ゆかしき日本の伝統を大切にして結婚しようと決心しました。 これからは結婚式の準備が色々大変ですが、その苦労を惜しみなく、二人で頑張ってゆこうと思います。
by mobeer
| 2006-02-24 10:43
| 私事
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