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カイロの紫のバラ

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熱心に映画館に通いつめるウェイトレスに、ある日スクリーンの中から映画の主人公が語りかけてきた。銀幕を飛び出し、現実世界へ降り立ったその主人公は、ウェイトレスを連れて劇場を後にする。大慌ての興行者たちをよそに、2人の仲は進展していく。そして、主人公を演じた本物のスターが現れた事によって自体はますます混乱を極めていく。ドタバタコメディーあり、ほろっとさせる悲しい感動あり、でも最後には切なく素敵なエンディングが・・・



ウッディアレン映画の中で順番のつけられないトップ3作品(他はアニーホール・ブロードウェイと銃弾)のうちの一つ、カイロの紫のバラです。1985年の作品なので僕はこの作品を見たのはだいぶ後になってビデオで見たのですが、初めて見た時「こんな素晴らしい映画があったのか!?」と感動したものでした。
重くならない様に随所に笑いを取り入れながら相変わらずの強烈な皮肉がたっぷり込められているのは定石ですが、この作品では「映画って素晴らしい」というオマージュが込められています。理想的で全てが夢のようなモノクロームの映画の世界と裏切りや嘘のある厳しい現実をカラーで表現しその狭間で揺れる主人公(ミアファロー)の心情を描き、ラストシーンで「その事件で成長した彼女の表情」にウッディーアレンの映画に対するメッセージが込められています。それがなんとも素晴らしくジーンとします
(;_;)
何度見たか分かりませんが毎回感動してしまいます。未見の方ぜひご覧あれ!!
by mobeer | 2005-06-27 10:53 | VTR&DVD
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